「ましろさくら」さんのラストシーン制作について

社長の翔太です。

まずはこの曲をお聞きください。

前田翔矢の作曲編曲による女性バラード。
ましろさくらさんボーカルによる『ラストシーン』

ピアノとオルガンは大沼弘基さん。
ギターは竹之内一彌。
ドラムやミックス等は自分。
ベースは作曲者の前田翔矢。

実はこの作品、今から数ヶ月前にすでに完成されていた楽曲なのです。
リリースもされています。

そこからM/A/FでREMIXする流れとなり制作を進め、つい昨日公開しました。

このリミックスを行う際に行ったことは大きく分けて3つです。

ボーカルエディット

ギターを竹之内テイクへ差し替え

ミキシング・マスタリング

ボーカルエディット

ここではピッチやリズムの微調整等を行いますが、今回重要視したのはコーラスワークです。
原曲ではコーラス(ハモリパート)がありませんでしたので、主メロのトラックから複製して作り、主メロを肉厚にします。
単純なことですが、様々な演奏が奏でられている楽曲の中で”一本の声”を聴かせるにはもってこいの編集です。

ギターを竹之内テイクへ差し替え

こちらは僕のリミックス範疇を超えます。
作家の前田翔矢の意向により新たに用意されたギタートラックです。
アコギとエレキの両方で楽曲が新しい風を感じ始めます。

ミキシング・マスタリング

リミックスの本質です。
ミックスの善し悪しに正解はありません。
正解がないならどう答えを出すのか?
それは自分自身です。
入り口は悩みつつも、翔矢の意向を聞いているうちに見えてきたものがあったのでそれを形にしました。

ミキシングとは?

当然、自分で出した答えのミックスを”良い”としない方も他にはいる訳です。
僕は昔、洋楽を聴いていて”曲はいいのにこの頃のミックスはダメだな!”って思っていたくらいですから間違いないでしょう。w
しかし結論それは自分の趣味趣向があっていないだけであり、ミックスの本質は全て変わらなく一長一短。

この曲の「何を」聞かせたいのか?

僕はこれに尽きると思っています。
そして、要は機材です。

結論、「それが無いとそうならない!」という機材が世界にごまんと存在します。

そのような機材を会社ではある程度用意できているからこそ、ミックスで追求できる幅が広がって行きます。
今回はボーカルにかけた『API 550A』と『SPL TwinTube』をピックアップしてみます。

API 550A

550Aは60年代後半に設計された3バンド・イコライザー。今回は実機ではなくUADモデリング。

今ではどんなソフトにも標準で6バンドEQは付いていますが、何故だか名機と言われる機材はそれ以上に音が良い方向に行くのです。

また、ソフトモデリングですからプリセットも豊富で、世界の名だたるエンジニアさんが設定したプリセットが目の前に再現される訳です。

実機には実機の魅力もありますが、ソフトにはソフトの強みもやはりあります。

今回使って思ったことは、音が固くはなるけれど一気に前に立った。そんな感じです。

SPL TwinTube

TwinTubeは真空管で音に厚みや倍音成分を強調する役割があります。

使った理由には、API 550Aで目の前に来た音像を少々後ろへ下げて音の硬さを軽減させ、しかし尚且つ”前にいたい”という軸に変わりはないので、倍音成分で前に来させ、さらにはチューブの柔らかさをプラスして目指す音にしています。

こちらはUADではなくプラグインアライアンス。

理由は、UADを持っていなかったずっとずっと昔からこのツインチューブは欲しいと思っていてプラグインアライアンスで購入していたからです。w

それほどにこのツインチューブは「こいつじゃなきゃ無理!」っていう音を持っています。

まとめ

音楽になると色々語りたくなって仕方がありませんが、今回はこの辺りでまとめます。

自分はミックスを専門的に学んだことはありません。

しかし、作曲だけではこうならない!というたくさんの壁を昔感じて、その都度独学でミキシングして来ました。

そもそもミキシングをしているときはとても楽しいです。

笑えるのは”セオリーにない独創的なミックス”を様々やりながら楽しんでいました。

自分の曲でしたのでとても自由です。w

最近はあまりやりませんが、例えば昔はバストラックでM/S処理を行い、EQで中心とサイドを分離させたイコライジング処理をして立体感を出していました。

このような感じです。

WAVESのS1マトリックスで2MIXの信号を中心とサイドへ分けて、EQで処理。再びマトリックスで戻す。という流れ。

EQを見るとLとRで別々のイコライジングをしているようにも見えますが、マトリックスで挟んでいるので実際の処理は「中心」と「サイド」成分です。

M/S処理自体は昔からあるオーソドックスな手法ですが、掛けたトラックと目的が独創的ですw

何に掛けたかはご想像にお任せします。汗

マスタリングで使われる手法でもあります。

ちなみにこのM/S処理の画像はPrism『Days』ですw

それほど思い入れのある曲であり、制作にとことんな時期だったのでしょう。

またミキシングについては改めて書きたいものです!

マフい社長でした!

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